Violent Grind 30th Anniversary Galleryに行ってきた

2019年6月16日

Violent Grind 30th Anniversary Gallery

もう2ヶ月以上も前のことだけど、4月8日と9日に自由が丘のDIGINNER GALLERY WORKSHOPで開催されたViolent Grind 30th Anniversary Galleryへ行ってきたので書いておこうと思う。

下北沢にかつて存在したViolent Grindというスケートショップの30周年記念展示会だ。

伝説のスケートショップ Violent Grindの記憶

Violent Grind 30th Anniversary Galleryで展示された店舗時代のフライヤー

改めて言うまでもないが、Violent Grindこそ下北沢アウトロー文化の中心である。

1987年4月11日にオープンしたViolent Grindは、店舗自体は5、6年で閉店している。私が高校生になった1993年にはすでに下北沢から他の場所へ移転、1994~5年くらいにはもうなくなっていたと思う。

レコード屋でもなく、服屋というわけでもなく、スケートショップとしか言いようがない、スケートカルチャーの尖った部分をギュッと凝縮したお店……だったはずだ。

だったはずだ…と書いたのは、実はほとんど記憶にないというか、下北沢の南口にあった時代に一度しか行ってないからだ。

今にして思えば、もっと通っておけばよかったのだろうが、初めて行ったのが中学3年だったか……、いかんせん受け止める側としては幼すぎた。その後、Tシャツのブランドとして残ったViolent Grindを改めて知って、「あー、あのときの店か!」と思い出したくらいである。

なので、Violent Grindについて語れることは非常に少ない。ZOOで「DRUNK TWIST720」というイベントをやっていたのも歴史的な事実としては知っているが、いわゆる「Violent Grind」という存在をリアルタイムで体験したとは言い難い。Violent Grindの店長で、ブランドの代表であるKuroさんとは、UNITED初代ギタリストのマーちゃんという方に紹介いただきご挨拶したことはあるのだが。

初めて(というか最初で最後だったんだけど)Violent Grindに足を踏み入れたときの衝撃は、はたして凄かったの一語に尽きる。

店内には「万引きを見つけたら殺す」みたいな内容の張り紙、ギャングファッションに身を包んだ常連っぽい人たちの物騒な会話……。

下北沢、いや東京にこんな場所が存在したのか!という衝撃と、知らない世界へ足を踏み入れた高揚感で不思議な気持ちになったのをよく覚えている。

私は中学3年生、1992年だったはずだ。当時はメタルから入門した洋楽の幅を少しづつ広げ、パンクやインディーズと言われるものを聴き始めた段階。スケートロックやスケートカルチャーにはまだ目覚めていなくて、ピンとくるようなものは正直あまりなかったのだが、置かれた商品や店内の雰囲気に何とも言えない「本物感」があった。

半年後くらいに同じ場所へ行ったときにはもう店はそこにはなく、おそらく初台へ移転したのもその頃なのだろう。

このViolent GrindとZOOがあった80年代末期から90年代初頭が、下北沢ユースカルチャーの全盛期だと思う。偶然かどうかはわからないけど、日本がバブル景気に包まれていた時代と同期している。

そもそもバブル景気というのは、株価や地価の上昇が生み出した部分はあるのだろうが、70年代前半生まれ、いわゆる団塊ジュニア世代が街へ繰り出し奔放な消費活動をし始めたことにあるとひそかに思っているのだが。層の厚い団塊ジュニアの購買力が庶民の生活レベルで「好景気」を実感させていたのだと。

そう考えると、いわゆる90年代下北沢のユースカルチャーは、団塊ジュニアの青春時代そのものなのかもしれない。

1977年生まれの私は、いちおう団塊ジュニアの最終ランナー的な位置づけなのだけれども、下北沢全盛期のタイミングには間に合わなかった。

間に合わなかったからこそ、いまだに何かが引っかかって、追いかけているのだと思う。

Violent Grind 30th Anniversary Gallery

Violent Grind 30th Anniversary Galleryで売られていた30周年記念TシャツViolent Grind 30th Anniversary Galleryで展示された初台店舗時代のフライヤーViolent Grind 30th Anniversary Galleryで展示された店舗紹介記事の切り抜き
SCRAMBLE CROSSINGのフライヤー
KuroさんがDJした時のセットリスト
Violent Grind紹介記事の切り抜き
Violent Grind 30th Anniversary Gallery
ラーメン屋の前でたむろするKuroさんと曽根さん
Violent Grind店舗時代のフライヤー

おまけ Violent Grindフリーペーパー

Violent Grindで過去に配られたフリーペーパー

展示会では店舗営業当時の貴重な写真や資料が壁に貼られて展示されていたんだけど、それ以外に、おそらく90年代初頭に配られたとおぼしきフリーペーパーがあって、それがめちゃくちゃコアでおもしろかった。

内容は都内のショップがDEAD ENDのコピー品を売っていたことに対してKuroさんが怒りをぶちまけているというもの。いまでは同じ東京にあるショップのコピー品など売ったらTwitterで火がついてあっという間に炎上し、訴訟沙汰になりそうなものだ。そういう意味では、のどかな時代だったのだけれども、紙面から伝わる熱量は現在にないものを感じる。

Violent Grind30周年記念のTシャツ

1時間ほどじっくり展示を見たあと、30周年記念のTシャツを購入。やっぱ最強にかっこいい……。

ただ、私は汗かきですぐTシャツをダメにしてしまうので、よっぽど気合を入れる日しか着ないと思うんだけど……。汗かきでなくても恐れ多くて普段使いはできませんね、これは。